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契約あれこれ

平成27年1月5日

2.瑕疵担保責任

取引先に商品を納入して半年後に、「不良品だ。」と言われました。取引先は納品のときに検査をして合格と言ってくれましたので、いまさら不良品だと言われても困ります。どう対処すべきでしょうか。

 

商人間の取引に関する商法第526条では、買主は売買の目的物(商品)を受け取ったときは、遅滞なく(※注1) その物を検査しなければなりません。そして、いったん合格としても直ちに発見することができない瑕疵(かし:傷、不具合)があった場合は、買主が6ヶ月以内にその瑕疵を発見した時は、契約の解除、代金減額もしくは損害賠償の請求をすることができると規定しています。売主はこの買主の請求に対して、誠実に対応しなければなりません。この売主の責任を瑕疵担保責任と言います。民法570条の特則とされています。

 

この瑕疵担保責任は、契約で変更することができます。では、契約書にはどのように規定されていたのでしょうか

 

受入検査で合格の判断をした以後は買主は何も言えない(瑕疵担保責任を追及できない)と規定されていましたか?それとも「6ヶ月」ではなく「3か月」でしょうか?あるいは、責任を負うとしても一定の制限(代金額を限度とする、など)が付いていたのでしょうか?契約書が無ければ、商法の規定に沿った判断がなされることになるでしょう。

 

「忘れたころにやって来る。」ということにならないように、契約書の内容をよくお確かめいただき、普段から管理をしておかれることをお勧めいたします。

 

※注1:「遅滞なく」とは、「直ちに」でなくともよいのですが、正当な理由又は合理的な理由がなければ遅れることは認められていません。

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